今月読んだ本は、教養としての投資です。
本書は2020年5月の書籍であり、今更の読書にはなっていますが、
その中でも非常に為になる内容が多数ありました。
本書のポイントは投資という言葉に尽きると思います。「投資」というとお金持ちの、、、みたいなありきたりな言葉も聞こえてきそうですが、そういうものではないです。
うちの父親がよく僕に言っていた、
「お前に色々お金をかけているのが、最大の投資」と言われていましたが、
まさにこれが本書の「投資」です。
投資とは、
①成長をしていき、②自ら利を生むものへ、私財を入れること
と考えていくのがよいのでしょう
①と②を加味して本書では前半、後半に分けて記述していると感じました。
前半は個人レベル
後半は社会企業レベル
とすると理解しやすいと感じました。
個人レベルで考える際に、本書では労働者1.0、投資家と2つの存在、
そして、その間の労働者2.0という存在について記載があります。
労働者1.0では自分が働かないと何も生まれない労働者で、指示をされたタスクをこなすのみの、やらせられているコマ、である。
一方で、労働者2.0は自分も動くが人を動かす存在、自ら学び動き成長して、他者も動かす存在です。目的を持った自己研鑽と言いましょうか。自己投資により①を達成し、周りや所属システムを成長させ、②に誘導するイメージでしょうか。前半はこの意味の解説と大切さに関する記載と考えました。
確かに自分が動かないと利益の出ないような最前線の労働者としてのコマでは確かに限界を感じます。
そこへの危機感の視点とその提起は大事です。
後半はいわゆる、他者への投資、の話。
他者への投資として、
投機との違いを元に記載されています。いわゆるストック型のビジネスモデルへの「投資」の意義の話です。
投機は短期で利鞘を取るもの、投資は長期に企業成長を元に利益を得るもの、です。
背景にはビジネスモデル国民意識の根幹として、発展途上型から先進国型への転換が必要であるが、
それが日本では進んでいない点があります。そこへの警鐘がされています。
上記の結果として、日本は投機になりがちなので、「投資」が根付きにくいというはなしです。よって投資対象として米国のような
企業スタイル考え方の国土が必要です。
この企業投資を考える際に、
企業価値を高める参入障壁という思考は僕が投資をする上で考えが浅い部分であり、
かなり為になったポイントです。
僕にとってはここが最も勉強になりました。