30代男、独身を謳歌する

沖縄県で内科医をしています。生まれた地から遠く離れて生きる日々の記録を綴ります。

コロナの流行る沖縄から

面白いデータが報告されました。

宮古八重山医療圏の714人の報告。

ポイントは中等症Ⅱだと感じています。

中等症Ⅱってことは酸素が必要という意味です。

 

n数は少ないですが、60歳以上の8.6%に、80歳以上の30.8%に中等症Ⅱがいるとのこと。

39歳以下では、中等症Ⅱは0人のようです。

 

確かに、ICUになるような超重症は少ないようですが、

酸素需要がある患者さんの存在は、病床を圧迫します。

(これは、当院のある医療圏では酸素需要があれば全て入院で管理しているからかもしれません)

 

当院のある医療圏では約25-30床のコロナ対策ベッドがあります。

つまり、計算上では80-90人の80歳以上の陽性者がいると

それだけでベッドはいっぱいになります。

 

もちろん、「酸素需要がある」だけが入院適応ではないため

実際にはその半数の40-50人ぐらいの陽性でもベッドは埋まってしまいます。

当院病床も7割ぐらいが80歳以上、その半数以上が酸素投与を要する患者さんです。

要注意な方ばかりと肝に銘じておきます。

 

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