さて、本日は先月悩んだ高Na血症を、、、と思いましたが、
なぜか本日の外来は耳鳴の相談が2件もきました。
総合内科外来はよくわからないが非常に多いのも特徴です。
最終的に診断がつかない事、最終診断/治療を専門家に依頼することもよくあります。
身体表現性障害、とも言われたりしますが
器質的(肉体的)には異常がないのに、胃が痛い、喉に違和感がある、皮膚に何かできている気がする、、、などなど。
そんな中に、「3日前から頭が痛くて、、、それと2週間前から耳鳴りもあります。」
ということ、よくある気がします。
ということで、本日のテーマは耳鳴に変更します。
【耳鳴】
・定義は明らかな体外音源がないにも関わらず感じる異常な音感覚
・成人有病率15%
・頭蓋内病変に伴う病態は自覚的耳鳴では20%程度と決して高くはない
・よって、「命に関わる」という理由での重症度分類ではなく
本人が「苦痛を感じる程度」で重症度分類(THI)を行なっていく必要がある
・そして中等度以上では耳鼻咽喉科紹介が推奨される
・エビデンスのある薬物治療はなく、消失は難しく、苦痛の軽減が目標である
・漢方薬はもしかしたら、、、効くかも⁉︎
【参考文献】
・耳鳴診療ガイドライン2019年版
・症候別“見逃してはならない”疾患の除外ポイントPartⅢ
「難聴・耳鳴・耳痛・耳漏」 JIM vol.24 No.11 2014.
・「耳鳴」 medicina Vol.58 No.7 2021.
A4 1枚で語る総合内科 耳鳴